投稿日:2008-02-28 Thu
最近本の整理をしたんですが、せいぜい5、6百冊だろうと思っていたところ、思わぬことに1500冊以上あることが判明いたしました(漫画含め)。これ、ちんたら書評してたら五年はかかりますね。なおかつ恐ろしいことに、まだ増えてるので。ははは。一応過去に読んだのは一度読み直してから評価してるんですが、時間かかる。作者別でいったほうがいいのか。人気あるヤツからやろうかなぁ。エスとか?お金がないとか?悩みどころだ。
サラッと読むために買ったやつが大量にあるので、あの辺はいっそ無視?なんてか、セックスメインの話とかコメディ調の話とか。ううむ、考えながら地道にやってきます(笑)
投稿日:2008-02-28 Thu
『WILD ADAPTER 6』 峰倉かずや (徳間書店キャラ)やった!でました6巻!待ってました!
楽しみにしてたのが出たので、ちょっといきなり漫画を入れてみた。これ、ものすごく良いです。読んだことのないそこの貴方、人生の半分を損しています(笑)
青春時代にアウトローを気取ってた人間(たいていの人間はそうで、でもそうであるって指摘されるのが嫌で、しかも究極のところでは集団からはみでるのを嫌ってたはず)にとっては、気分の良くなる話ですね。久保田誠はたぶんそういう人間の自己投影材料に最適で、この場合最適っていうのは理想って意味だけど。
今回の帯は『その化け物たちは深い闇の底に二人きりで立っていた』だった。本編のオサムも言ってるけど、自分たちは所詮日陰もので凡庸な人間なんだって。それを認めたくなくて、基本的に(本能的に?)人間は化け物に憧れを抱いちゃうんだ。それがアウトロー気取る真髄なわけで、つまるところアウトローでなんかあり得ない。
その点久保田誠はまさにアウトローの体現者だな。
まぁ、今回の話しはそんなわけでオサムの存在がわりと痛かった。個人的に。
久々に小宮でてきましたね。久保田が時計眺めて回想してる場面、てか、時計見た瞬間に見せた表情が切なかったなぁ。本人どう思ってるかわからないけど、見てるコッチが切ないんだ。
てか、真田さん歳とったなぁ(笑)あんまりふけてて笑えた。
あとカラーの絵が入ってるんですが、夕焼けの屋上シーン。めちゃめちゃいい絵です。うまいとか抜きで、いい絵だなぁって思った。
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投稿日:2008-02-28 Thu
『親友と恋人と』 椎崎 夕 (大洋図書)評価:





<あらすじ>★いつも隣にるのが当あたり前になっていた・・・★
祐一にはもれなく貴則がついてくる。坂下祐一と中司貴則は、学部は違うがいつも一緒にいる親友同士だ。お人好な祐一をいつも中司がフォローしているのだ。だが、中司に好きな人がいると知ったとき祐一はなぜか胸が苦しくなった。どうして?そんな胸の痛みに気づかない振りをしていたのだが、ある誤解からすれ違い中司から拒絶されるようになってしまい・・・
これは主人公の性格がもろにツボでした。うんうん、無理してるようでまったく無理してるって感じてない人間。で、どんどん追い詰められていつの間にかボロボロになる。なんてか、そうなってること自体というより、相手の心無い言動が浮き彫りになって、でもそういう人間をなんでもないって受け止める瞬間が好きなんですが。
でも読む時はけっこうきつかった、この話。なにせ相手役・中司の感情がまったく見えないんだ。最初の方の言動で惚れてるんだろうな、ってのは分かったんだけど。祐一と喧嘩して、そっからの態度がまったく謎。なんか訳があるんだろうなぁと思っても、あまりのすげなさに祐一に惚れてるって思ったことにも自信がなくなってくる。
最後の並木のとこは良かったですが。もう本人ボロボロじゃないか。全部どうでも良くなってる感じで。こういうのはホントに好み。「さっきから、何度も言ったよね。もう構わなくていいって。それとも、おれはそんなに目障りなのかな」この台詞は抜群でした。
で、中司が最終的に冷たかった態度のわけを話すんだけど・・・欲求不満って、それはちょっと無理ありすぎなんじゃ?このまとめかたは大いに不満だった。理由が無理やりすぎる。
それから祐一が中司の態度の冷たさについて、自分の気持ちがばれたからだって思って落ち込んでたんだけど。この祐一の思考回路は分かるようで分からない。ていうか、やっぱり無理がある。全部自分のせいってのに固執しすぎ。そっちに無理やりもってこようとしてるから、なんだか違和感いっぱいになっている。祐一がもとからなんでもかんでも自分のせいだって思い込む性格だったていう設定にしたいみたいだけど、本質的にはしっかりしてるんでしょ、この人。そういう人物像として、この思考回路は合わない。もっと弱くて、病的なくらいなんでも自分のせいだって思い込んでる痛い主人公が書きたいなら、最初の性格設定を変えるべき。でもたぶんそれだと中司は祐一に惚れることはなかったろう。
基本的に設定は好みなので、細部までつっこんでほしかったなぁ。この作者さんは痛い主人公書ける人なので、いつも大きな期待をして読み始めるのです。
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投稿日:2008-02-28 Thu
『愛は冷蔵庫の中で』 松前侑里 (新書館ディアプラス)評価:





<あらすじ>宇宙の果てはどうなっている―?課外授業で訪れたプラネタリウム。生徒に無茶な質問をされて困っていた葉月は、自称宇宙マニアの飛島に助けられる。その彼が臨時教員として同じ寮に越してきた。軽い調子で口説かれ反発する葉月だが、彼の大らかさに次第にひかれていく。だが失恋以来自分に自信が持てずにいた葉月は、次の恋に踏み出すことができず…?「階段の途中で彼が待ってる」の飛島の恋のお話登場。
これはキーワードを綺麗に使いこなせてたお話だった。主人公・葉月の気持ちが冷蔵庫の中で凍ってるっていうフレーズはなるほどな感じ。でもこの話の最大の魅力は、飛島の台詞と葉月の思考回路に現れるウィットさ。
スペースシャトルがなぜ地球に戻ってこれるのか?って質問に「大人用の答え教えなきゃな」という飛島。小難しいこといわれるんだって、こっちも身構えるんだけど「スペースシャトルが戻ってくるのは、大好きな地球に帰りたいからだよ」。おお!って思った。答えかたももちろんなんだけど、こっちが大人用ってとこになるほどっと思わされる。確かに小学生に言ったら、子ども扱いされてるって怒り出すね、奴らは。そういうとこが子どもでほほえましいのね。
飛島先生はあいかわらず純情してる。切ないの抱え込んでるくせに、そういう感情まったくみせないのがヤツのすごいとこだ。この話は飛島のキャラクターに支えられてる点が大きい。
葉月さんはやっぱり家庭に問題があって、心に歪みがある。それをどうにもできないから恋はしないってとこから始まる。松前さんの話にはよくある、というか共通して言いたいことなんだろうけど、コーリング。葉月も呼ばれてる、お仕事に。こういう考え方は好みです。
今回は主役二人の交流がいつもよりずっと多くて、恋愛の方が綿密に描かれてた。松前さんの話って甘甘書いてるようにみせかけて、あんまりラブラブしてるように読めないところがすごい。文体のせいなのかなんなのか。でも読み終わって話整理してみると、単なるラブラブ話なんだこれが。摩訶不思議。
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投稿日:2008-02-28 Thu
『階段の途中で彼が待ってる』 松前侑里 (新書館ディアプラス)評価:





<あらすじ>母の再婚に反対して家出した早希は現在ゴーストライターの理一のマンションに居候中。もっともらしい文章を書くくせに生活態度がダメダメな理一の世話を焼きつつ穏やかな毎日を送っていた。そこへある日、理一の親友・飛島が押しかけてくる。よく言えば大らか、悪く言えばガサツな飛島に最初は反発する早希。だが、どうやらずっと忘れられずにいた初恋の人が飛島らしいとわかり…!?ラヴァーズ・コンプレックス。
松前さんがまっとうな三角関係書いてる!って驚いた一品。実際はもっと優しい関係でしたが。
現実離れしたおとぎ話テイストはいつもの感じ。あ、これいい意味なので。なかなか書けないですよね、こんなふうには。まだ初期作品からの雰囲気が強いお話で、変わったご両親も登場してる。松前さんの書く両親は皆、独身の自由人的色が濃い。自分の人生大切にするってのが全部の作品に共通して語られてるBLらしからぬ主張なんだろう。
飛島のキャラクターがさえてて良かった。一応脇役なんだけど・・・。飛島がいたから、ふだんの松前作品では見られない攻め・理一の生な感情の発露をおがめて面白かったな。「人が手ぇ出すの我慢して、時間かけて治そうとしてたのに・・・引っかき回したのはおまえだろっ」て、叫んだのはよかった。
飛島さんは最後までつかめないヤツだった。最後の最後でどんでんがえしが。早希はすぐに分かったみたいだったけど。さらっと語られた飛島の心情が最後まで尾を引いてた。そんなそぶりまったくみせてないのに・・・純情だ。
早希の親友が合間に書かれてるんだけど、やっぱり早希のこと普通に受け止めてて松前さん色の人物だ。
地球が好きだってフレーズは、松前さんの他の作品でも見たことあります。いいたいことが一環してるんだろう。ただ理一の人物像が飛島にくわれてた気がするんだけど。
余談ですが、私も実は階段好き。階段って哲学がある。ひざを曲げて、足をあげて、踏みしめて、体重をかける。この一連の動作って階段でしかあらわれない特殊なもので。階段はこの地球で本当に特殊な場所なんだ。語りだすときりがないうえ関係ない話なのでこの辺で・・・。
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